NO PACKAGE ,
NO PACKING MATERIAL.

毎日アイスコーヒーの
プラスチックカップを捨てる時

週に1回牛乳パックを
ハサミで切って捨てる時

月に1回綺麗にデザインされた
シャンプーのボトルを捨てる時

少し心が痛む。

2018年にサンフランシスコ出張で参加したマーケティングカンファレンスでは、GlossirやAllbirdsのCEOが登壇し、スタートアップ界隈でD2Cブームが巻き起こっていました。 そして持続可能な社会の実現に向けた商品の開発に注目が集まっており、当時日本ではサスティナブルというキーワードすら珍しく、新鮮に感じたのを覚えています。 帰国後、私は日本で一番大きいリユースデパートの企業「コメ兵」と商談し、一度買取された宝石をアップサイクルして流行りのジュエリーに蘇らす「miluna」という事業を始めました。 当初は取り組みの珍しさが話題になり、初年度から売上は順調に伸びましたが、ジュエリーという年に数回しか購買しない嗜好品では、本質的に環境に対する問題を解決できないという課題を持ちました。 そして次々に周囲でサスティナブルをテーマにした製品が販売され始め、環境問題を取り上げて商業的に売上を上げようとする小売業者に違和感を覚え始めました。 そんな時にビルゲイツの「HowtoAvoidaClimateDisaster」に出会い、全世界で1年に排出されている温室効果ガスが510億トンもあることを知りました。 そして、そのうち約4割が商品を生産・販売するためのパッケージや生産・輸送によって引き起こされていることに衝撃を受けました。
私たちの選択で510億tのうちの1%(5.75億t)削減のインパクトを
私たちの日常はたくさんのパッケージにあふれています。 例えばビニールの個別包装(日本では爪楊枝までビニールに包まれています)、生鮮食品を乗せたトレイ、化粧品やシャンプーのプラスチックボトルなどありとあらゆる物が包装されています。 このまま海に流れると100年は消えないパッケージを無限に排出し続けるのか? 私たちミレニアル世代が今までの価値観のまま過ごし、残された子供たちがツケを払うような生き方を選択してはいけないと強く思います。 明日の消費が未来を創ると信じ、今から少しでもパッケージを減らさなければいけません。 そこで私たちのビジネス「真空サプライチェーン事業」は、食品、飲料、コスメ、日用品、薬などの販売顧客接点である小売業をサプライチェーンの中心としてパッケージレスを実現し、原材料調達、生産、製造、加工、保管、輸送、消費など“サプライチェーン全体”での大規模な環境改善への取り組みを実現します。 カーボンニュートラルの実現に向けて”今”出来るNEXTCIRCULAR“ECO”NOMYを通じて、事業開始から10年後の2032年までに全世界で排出される温室効果ガス年間量510億tの1%にあたる5.75億t削減のインパクトを目標にします。
NEXT CIRCULAR “ECO”NOMY
私たちの真空特許技術により、生産から小売、消費までの新しい枠組みが生まれます。 まず、一番の顧客接点である小売にて”量り売り”真空システムの導入をきっかけに、生産時での保管真空容器のまま販売を可能とし、自宅用マイ真空ボトル容器にて長期間保存、消費及び賞味期限の大幅な延長を実現します。 この真空システムはスーパーに売られている製品の5〜70%を置き換えることができます。 例えば毎日飲む牛乳。産地で殺菌処分をした牛乳を100lの物流用真空容器に移し、そのままスーパーに配送され真空量り売りシステムにセットして販売。 生活者はマイ真空ボトルで好きな量を購入し、そのまま鮮度を保ったまま自宅の冷蔵庫で保管できます。 これにより、賞味/消費期限が倍以上となり、家族の食卓が美味しく新鮮になります。 さらに真空マイボトルは破れるまで何度でも洗って再利用可能です。 この夢のような消費を実現する我々の超真空特許技術はロケットと同じ技術を使った地上真空最高限界値であり、宇宙空間に商品を保存するのと同じ効果が期待できます。 この技術はこの先30〜50年間、業界をリードできる競合優位性があり、最速で地球に優しい循環型の消費を実現することを約束します。
地球と人々を持続可能な健康の世界に導きます
ここから未来の世界の話をします。 物流資材及び家庭用真空パックにICタグをつける事でリユース、リサイクルの為のトラッキングだけではなく、中身の減少に伴い自動オーダーの実現や、個々の購入/消費商品データを把握し、ヘルスケアシステムとの連携による個人の食管理を実現します。 これによって生活者は自分に必要な食材・商品をデバイスで簡単に管理できます。利用者には再購入の割引やドネイションに使える大きな環境参画型グリーンポイントプラットフォームを提供する予定です。スーパーには量り売りを待つ間に表示するデジタルサイネージを提供し、広告掲載はESGスコア上位の企業のみなど新たな広告フィルターを設けて、広告業界でも循環型消費のリーダーとして先導する存在になります。
私たちはフードロス問題や食糧不足など世界の課題にも積極的に取り組みます。近年問題になっている規格外や出荷調整の野菜や果物の廃棄。これに関しては生産者と共同で、廃棄/出荷調整野菜や果物をペースト状にしたD2C商品の企画販売を行います。 また、政府/地方自治体等を販売先として各国ODAやシェルフストックにおける食料供給も長期間保存、賞味/消費期限延長を可能とする真空容器、及び発展途上国では“選べる楽しさ”を提供し、先進国では有事の際の食料支援や高齢者/過疎地対策としての移動型スーパーとなる”FOODAIDTRUCK”の実現にて、地球温暖化の影響を多く受ける発展途上国や難民問題へ寄与することも想定しています。 ここまで壮大な未来についてもお話ししましたが、真空技術というのは手段にしか過ぎません。アップルがiPhoneではなく、未来の「体験」を販売しているように、私たちも持続可能な地球環境での「生活」に向けて、これからも様々なアプローチを展開していきます。 そのためにまず我々はこの1年で50億円の資金調達を行い、真空特許技術を活用した私たちのソリューションを導入する生産者とサプライチェーンの各ステークホルダーの導入に全力を注ぎます。
経済の世界は5%が変われば変わると言うように、私たちが毎日行なっている小さな消費の意思決定が未来を変えていきます。 一人一人の行動が既存の資本主義を超えて、後世のために持続可能な地球を目指し、世界が一つになることを信じてこの事業を進めていきます。
2022 年 3 月 14 日 Ikumi Narui